先日発売された「週刊ダイアモンド」で「社長が住む街ランキング2020」が公開されました。
※この記事は2020年2月23日に作成されたものです
なんと全国ランキングではトップ100のうち、98地域が東京都で占めているという結果になり、職住接近を当たり前とした社長たちの自宅はオフィスから近く、ランクインしたのはオフィス街でも有名なところばかり。
しかし、銀座や東京丸の内などはランキング圏外。
では結果が気になるところで、早速東京(日本の)社長が多く住むところをランキング形式で見ていきましょう。
あなたの住む街、これから住みたいと考える町はランクインされているでしょうか?
社長が住む街ランキング100位~11位
戸建ての多い目黒区や世田谷区
100位~11位までの間で多くランクインした目黒区や世田谷区。
東京でもとくに戸建てが多い地区が目立つ結果となりました。東京中心に戸建てを建てられる財力はこのランキングで顕著に表れているのではないでしょうか。ここではただの社長ではなく、経済的にもかなり豊かな社長が多く住む街でもあります。
また、近年では江東区豊洲周辺もタワーマンションが続々と建設され、周辺には商業施設なども多くあることから、ランクインしてきました。
アクセスが便利
それぞれランクインしている地区はビジネス街である港区や中央区などの中心地区へのアクセスが便利なところであることも特徴的です。
平日は事務所兼別邸としてアクセスが便利な場所に住む傾向も見られました。
社長が住む街ランキング10位~1位
上位10位で一気に港区がランクインしてきました。
オフィス街でもあり、タワーマンションの多さでも飛びぬけて多い地区になってきます。
1位の港区赤坂は楽天の三木谷社長も事務所兼別邸を構えているなど、社長業の人はビジネス街へのアクセスが良いマンションの1室を平日借りる傾向にあります。
3位にランクインした六本木も1位の理由同様、赤坂から六本木までにかけては大手企業の社長などが多く入居している統計が出た結果となりました。
エリアは変わりますが、2位の新宿も赤坂、六本木同様の理由と言えるでしょう。
不動の港区の中に滑り込みでランクインした江東区亀戸は比較的小規模な商業施設など、中小企業の社長が住む傾向にあるようです。
住みやすい街との比較
住みやすい街と社長の住む街はイコールでないことがわかります。
各社が独自で調査している2020年の住みたい街ランキングで上げられるところの王道はやはり吉祥寺や入谷、日暮里、北千住など。
これらの加点ポイントは地域性(学校、商業施設のコスパ等、災害時)や年齢、職種、家族の有無などによっても変わるため、社長の住む街ランキングとはイコールにはならない傾向にあります。
例えば今回社長の住む街ランキング1位に輝いた赤坂も、家族がいる方や学生などが「住みたい!」と思う地域でしょうか。
ただ、このランキング、あくまでも「住みたい」という希望、願望の統計であるところもあるので、港区や新宿区、品川区など交通の利便性や商業施設の多さ、世間のイメージなどランクインしているところも多数あります。
お金持ちの住む街との比較
一見、「社長=お金持ち」という思考から社長の住む街とお金持ちが住む街がイコールのように感じますが答えは△になります。
社長が住む街ランキングはあくまでも「職住接近」の傾向が強く、実際住む街はオフィス街や繁華街から少しだけ離れた距離に構えていたりもします。
本当に経済的に豊かな人たちは交通の利便性などを考える必要がなくなるため、より地価の高い高所に戸建てを建てているためでしょう。
お金持ちの住む街ランキングでも不動の港区ですが、ステータスがマンションから戸建てに住む人が多くなり、社長の住む街ランキングで多数ランクインしていた世田谷区はお金持ちの住む街ランキングで一気にトップへ躍り出てきます。
ランクイン県外の銀座
意外にも港区新橋や中央区銀座、東銀座、千代田区(東京駅など)がランクインしていません。
セレブなイメージや、新橋などビジネス街なイメージが強いですが、全体的にこの近辺はそもそも全体の住民人数が少なく、ランクインには及ばない結果となりました。
銀座や新橋は住むところではなく、あくまでもビジネス街と商業施設が多く林立する街ということなのでしょう。
最後に
2020年は5Gの開始で、通信世界が発展し、これからますます働き方と場所を選べる時代に突入してきます。
それに比例し、各地に様々な社長が散らばって住むようになるのか、はたまた新しいビジネスのために港区や新宿区などに社長が集まるようになるのか、これからの動きがとても楽しみですね。
以上、社長が住む街ランキング2020でした。
■参考図書
※データは東京商工リサーチの協力のもと、約380万社の企業データベースから作成されているようです