春を楽しみたいけど花粉のせいで、外出欲は削がれ、一日中体調不良….いい加減、この症状を卒業したい!と思ったことはありませんか?
✅一日中眠い
✅仕事に集中できない
✅目のかゆみや鼻詰まりが不快
✅ずっと熱っぽい
✅体調不良が原因でイライラする
スギ花粉によるこんな不調から卒業したい人必見、花粉症を根本から治療する「舌下免疫治療」というものがあります。この記事では私がこの治療を始めた体験談をまとめましたので、スギ花粉に困って「そろそろどうにかしたい」と本気で考えている人は参考にしてみてください。
舌下免疫治療法とは
舌下免疫治療法とは
舌下免疫治療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ摂取(体内に吸収させる)ことで、アレルギー反応を弱める(耐性をつくる)根本治療法であり「保険適応」となります。
舌下免疫療法はスギ、ダニアレルギーと診断された人が、スギやダニから作られた薬を毎日服用し、耐性をつけていきます。
この治療をした人のうち、80%以上が「症状が出なくなった」「症状が軽くなった」と回答しており、アレルギー治療としてはかなり効果のある方法とされています。
治療期間
治療開始から最低でも3年間継続、そこから効果が実感できるようです。
期間は非常に長く感じますが、毎日シダキュアと呼ばれる薬を舌下に1分間置き、その後5分間飲食、歯磨きをしなければOK。
また、舌下免疫治療をスタートさせる場合、6~11月末までに治療を開始しなければなりません。その理由として、スギ花粉が散布している時期に薬を投与し始めると、強い副作用、酷い場合はアナフィラキシー反応(複数臓器、全身性にアレルギー症状が起こり、生命に危機を与え得る過敏反応)を起こす危険性があるためです。
副作用
服用後30分間、またはスギ花粉が散布している時期には喉のイガイガ、刺激感、不快感、口のかゆみ、浮腫など出る場合があります。
シダキュア服用の注意事項
服用前、服用後2時間は激しい運動、アルコール摂取、入浴は避ける
血流が良くなることで副反応が起こりやすくなるため。
抜歯後や、口腔内に炎症、傷がある場合は医師と服用を相談する
傷口、炎症を起こしているところからの吸収率が上がるため、副反応が起こりやすくなるため。
その他体調不良、喘息などある場合、医師との相談が必要です。
舌下免疫治療の費用と治療の流れ
初回:約1,500円
初回はアレルギー検査が必要です。アレルギークラスは0~6クラスまであり、「2」以上であればアレルギー陽性とし、治療が開始できます。
1年以内にアレルギー検査を受けている場合、その診断結果を提示することで検査をパスすることもできます。
1項目(スギ花粉)だけ検査したい場合は300~500円ほど。
これを機に他のアレルギーも調べたい人は36項目検査(卵、牛乳、小麦など、アレルギーの原因物質として頻度の高い項目)でもスギ花粉が含まれているので検査可能です。その場合、金額は4~6,000円ほど。病院によって金額は多少異なります。
私の場合、1項目(スギ花粉)のみ検査してもらい、初回は診察と合わせて約1,500円ほどでした。
2回目:2,150円
アレルギー検査は1週間ほどで結果が出るため、そのタイミングで2回目の受診。検査結果次第で治療がスタートします。
投与する薬(シダキュア)の説明を受け、病院で薬を服用、副反応、アナフィラキシーが出ないか院内で30分ほど待機、経過観察をします。
何もなければ帰宅。薬はシダキュアとアレルギー反応を抑える薬を2週間分処方され、薬がなくなる前(10日後)くらいに再度病院へ行きます。
診察と薬代合わせて2,150円でした。
3回目:約2,000円
服用中の異変や体調の変化などないか確認。とくに問題なければ治療続行。私の場合は、アレルギー反応(口に浮腫)が出ていたため、引き続きアレルギー反応を抑える薬とシダキュア1ヶ月分が処方されました。
診察と薬代合わせて約2,000円ほどでした。
4回目以降
月1回、経過観察のため通院、1か月ごとに薬が処方されます。が、あくまでも個人、病院によって異なるため、お医者様と相談しながら、治療を進めていくことになります。
私の場合は、オンライン診療が可能、薬も自宅配送可能な病院を選択しました。
システム利用料、配送料の分、費用は1,000円程上乗せされますが、通院、待ち時間の手間が省けます。こちらも全員が適用可能なわけではありませんので、病院、医師へ相談してください。
合計金額
治療開始1年目は診察、薬代合わせて年間30,000円前後、2年目以降からは年間25,000円前後になる計算です。
これを最低3年継続した場合、費用は8万ほどになります。
治療経過
※2024年5月末から治療をスタートしました。治療経過については今後更新していきます。
治療開始~
最初は喉のイガイガがあり、服用4日目あたりで唇の浮腫、耳裏あたりが痒くなりはじめました。
10日目からシダキュアの服用量が増え、そのタイミングで喉のイガイガが強くなり、唇がさらに痒く。
3回目の診察時にその旨を医師に伝えて、アレルギー反応を抑える薬を処方してもらい、そこから症状は落ち着き始めました。
まとめ
確実に治ると言える治療法ではないですが、少しでも花粉症の症状が和らぐ、花粉シーズンの薬(薬代)が減るのであれば、月々数千円の負担で良いので、治療としてはアリだと感じました。
私の場合、副作用が出ましたが、花粉シーズンに出てくるアトピー性皮膚炎と歯肉炎(鼻が詰まって口呼吸になるため、花粉シーズンは毎回歯肉炎になる)に比べたら軽いもので、薬は医師に診てもらいながら服用もできるため、安心して治療を続けられています。
一番のハードルは「毎日服用できるか」かと思いますが、そこさえクリアできれば、かなりやる価値のある治療法に感じます。