【NISA失敗談】絶対真似しないで欲しい、こうやって私はつみたてNISA失敗しました。

ついに2024年からはじまった新NISA…
各種雑誌やメディアでたくさん取り上げられていて、注目されていることを実感しています。

私自身、旧NISA(つみたてNISA)を約3年半続けてきましたが、始めたての時は独学、自己流でかなり失敗しました。

この記事ではそんな私が実際に経験した失敗談を取り上げています。

めりこ
NISAを始めようとしている方は参考にしていただき、私のような失敗はしないでくださいね!

失敗①:銘柄を保有しすぎた

 

証券会社のファンド一覧からNISA枠で購入できる銘柄を探そうとすると似た名前も多く、なにより、初心者には選定するのが難しいほどの数が並んでいます。(数の暴力)

投資信託銘柄一覧

 

投資の勉強をしたばかりの私の頭の中には

Name
投資の基本はとにかく「分散」。つまり、NISAも分散が必要だ…!!

そう思い、複数の銘柄を保有しました。

 

【失敗ポイント】

そもそも投信信託は株などの詰め合わせパック。選ぶ銘柄によっては1つだけでも十分リスク分散はできた。

 

失敗②:似た構成内容の銘柄を複数保有していた

 

当初保有していた銘柄がこちら。

銘柄 構成内容
①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 全世界約3,500社(内米国6割)(世界各国市場の時価総額約85%)
②楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI) 全アメリカ
③eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) アメリカ500社
④eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 米国 7割 、その他(先進国、英、仏、カナダ等)
⑤iFree 日経225インデックス 日本225社
⑥iFreeNEXT FANG+インデックス 高い知名度を有する米国上場企業を対象に構成※特定口座で保有※

 

①~⑥の構成内容を比較すると、そのほとんどに「米国」が含まれます。
また、どれも構成銘柄が被っていました。

 

【失敗ポイント】

信託報酬の安さで判断したり、自信の投資戦略をもっと明確にして、慎重に選らべば良かった。

 

失敗③:投資戦略が定まっていなかった

 

銘柄を保有しすぎてしまった原因の一つとして、自分の中で投資戦略や考え方の軸が定まってなかったからだと思いました。

 

✅投資に対する自分が許容できるリスク範囲は?
なんのために投資をするのか?
いつ取り崩すつもりなのか?
✅自分が考える、想像する未来の世界はどうなっているか?

例えば私の場合、積立て途中で「iFree 日経225インデックス」を売却しています。

これは、日本の将来(成長性)に期待して投資していましたが、
「そもそも人口減少、少子高齢化の日本で、今後の経済成長が期待できるのか?」という疑問から考え方が変わったためです。

下の図は30年前と現在の世界時価総額を比較した表です。

■参考:「STARTUP DB」_2022年世界時価総額ランキング(2022年1月時点)

2022年時価総額ランキング比較

30年前まではTOP50を日本企業が占めていましたが、現在ではそのほとんどが米国です。
IT、医療、金融…今後も世界に通用するサービスは米国を中心に広がると考え、
しかし、日本で住んでいる以上、海外への投資は為替リスクも考えなければならないので、

・投資信託:世界or米国
・個別株(配当金、株主優待):日本、米国

といったように整理をし、米国株である程度リスクは取りつつも、日本においては日経平均株価に連動する投資信託ではなく、優良な企業に個別銘柄で保有していく方針にしました。

 

これは正直、投資を始めて運用しながら徐々にまとまった考え方でもあるので、始める前にここまで考えられたかというと「?」ですが、自分が後悔しないよう、最大限、投資戦略を考えて銘柄を選んでも良かったなぁと感じます。

失敗④:スイッチングできなかった

スイッチング=保有銘柄を売却して他の銘柄に乗り換えること

「失敗③」でも紹介したように、積立ての途中で一部銘柄を売却しました。
しかし、旧NISA(つみたてNISA)では使用した非課税枠は、売却しても戻ってきません…
※新NISAでは非課税枠復活します

こればかりは一番最初の銘柄選びが重要だったと言うべき代表例でしょう。

 

【失敗ポイント】

銘柄選びは数年、数十年後の運用益に関わるので非常に重要な確認項目でしたが、それだけでなく、制度面での注意事項を確認する観点が疎かになっていた。

 

失敗⑤:年の途中で増額出来ることを知らなかった

旧NISA(つみたてNISA)は年間で40万の非課税投資枠が貰えていました。
※新NISAでは年間360万(積立投資枠:120万、成長投資枠:240万)

つまり、毎月33,333円積立てることでほぼ満額使い切ることができるのですが、年の途中から始めた場合、どうやって満額支払いができるのか、その操作方法がわからず…。
現在は、
・クレジットカード決済(上限額5万/月)
・キャッシュレス決済(上限額5万/月)
 ⇒最大10万/月 積立て可能
※何れも決済方法は証券会社によって異なる

ですが、その当時は「クレジットカード決済(上限額5万/月)」しか決済方法がなく、月5万以上の支払い方法(増額方法)がわかりませんでした…。

当時の積立額や運用成績がこちら▼

つみたてNISA運用実績(2020)サムネ

 

そのため、余剰金があったにも関わらず、非課税枠を使い切ることが出来ず、その代わり特定口座(課税枠)で投資信託を購入していました。

ブタ珠ちゃん
これは酷い失敗だ…

 

【失敗ポイント】

「わからない」を放置せず、わからないことはしっかり調べて「本当に増額できないのか?」、強く疑問を持って調べていれば、こういった行動、結果にならなかったかもしれない。

 

失敗⑥:もっと早く始めれば良かった

 

このグラフをご覧ください。

日経平均株価とS&P500の10年運用成績比較

日経平均株価
ピンク:S&P500

の過去10年推移です。

2020年からNISAデビューをし、その後も指数は右肩上がりですが、S&P500を例に、2014年を0%ととしたとき、2024年(1月)はなんと、+160%になります。

これは100万で購入した株が260万に、その間の配当金を再投資、複利、複利…と雪だるまのように膨らんで今頃きっと手元に大きなお金となって残っていたことでしょう…。

NISAは100円からでも始めることができます。
「まとまったお金を用意してから」と言わず、日頃なんとなく飲んでいたコーヒー代、1回分の外食費をNISAに回すなどして、少額からでも始めておけば良かったな、と思います。

実際、先に始めた私の運用成績と遅れてスタートした夫の運用成績を比較するとその差がわかりやすいです。

■私の運用成績

■夫の運用成績

約2年半で45万以上の差があります。

これらが「もっと早くから始めておけば良かった」と思う理由のうちの一つです。

最後に

旧NISAでたくさん失敗をしましたが、それでも早く一歩を踏み出したことで、失敗しつつも、現在順調に増えています。
「早く始めておけば良かった」とは思うものの、「はじめて後悔した!」「NISAなんてやらなければ良かった!」と思ったこと投資を始めてから約3年半、一度もありません。

投資は必ず増えるものではないですし、推奨しているわけでもないですが、私のこの経験が誰かのお役に立てますと幸いです。